2017年9月10日 6:00 am

食べても太らない体に…第二の敵「糖化」!

 

前回は老化を進める第一の敵「活性酸素による酸化」について紹介しました。今日は第二の敵「たんぱく質の糖化」についてです。 ご存知のように甘いものだけでなく、お米や麺類など私たちの主食にも糖は多く含まれています。最近は糖質制限によるダイエットも流行っており、糖を敵対視する考え方になりがちですが、糖自体は体を動かすための大事なエネルギー源です。

体が真っ先にエネルギーとして使うのはたんぱく質でも脂肪でもなく糖です。脳でも多くのぶどう糖をエネルギー源として使っています。過度に摂取を制限するのは体への影響が心配されるので気をつけたいところです。 しかし、やっかいなことに、とりすぎると「糖化」という悪い作用が体内で働いてしまいます。食べても太らない体をつくるためにも、この「糖化」を防ぐための食習慣が大事なのです。

 

■糖化とは何か?

糖化とは、体内のたんぱく質と糖が結びついて起こる変化のことです。私たちの体内の細胞や酵素、脳の情報伝達物質といった主要な成分はたんぱく質でてきているので、それぞれが糖化することで働きが悪くなり、体全体の機能が低下してしまいます。 体の機能が低下するということは、つまり、体の消費エネルギーが低下するということです。結果、余分な脂肪がたまりし太りやすい体になってしまうのです。 さらに、糖化は老化も引き起こします。血管の糖化に第一の敵「酸化」が加わると、動脈硬化が発生しやすくなります。血管が硬くなるということは血流が悪くなり、手足の冷えにもつながります。 また、皮膚のコラーゲンはたんぱく質なので、糖化すると肌の弾力がなくなり、見た目の老化にもつながってしまいます。 しかし、この糖化も毎日の生活を見直すことで大きく防ぐことができます。下の3つに気を付けて食習慣を改善し、太らない体、若々しい体をつくりましょう!

 

<糖化を防ぐための食習慣>

・20分以上かけてゆっくり食べる 糖が脳に運ばれ、満腹のサインが出るまでに約20分。

・糖質の多い食材は少なめに お米や麺類、イモ類、甘いものは控えめに。糖は体のエネルギー源になるので極端な制限はしない。

・時間を開けて3食きちんととる 6時間置きに3食をきちんととるのが理想。夕食は就寝3時間前に終えると脂肪になりにくい 気をつけたいのは、炭水化物や甘いものだけでなく、コンビニなどで買う加工食品や、炭酸ジュースや缶コーヒーなどの飲み物には、思ったより多くの糖が入っているという点。これらをたくさんとっている方や早食いの方はとくに意識して見直してみてください!

 

 

では、次回は老化を進める3つの敵のラスト、「ホルモン分泌の変化」について紹介しますね。

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