2016年10月10日 6:00 am

筋膜というのは筋肉を覆う膜のことですが、その存在や存在理由の認知は低い傾向にあります。
しかし、体を動かすためには筋肉だけではなく、筋膜も重要な存在なのです。

筋膜の主な役割には、外部からの衝撃から体の組織を守る役割と筋同士の摩擦を軽減して体の動きをスムーズにする役割があります。

外部の衝撃から体内組織を守るのは浅筋膜という皮膚直下に存在する筋膜で、身体全体を覆っています。

摩擦軽減・筋肉の固定・筋に起きる反応をサポートするのは、筋肉だけを覆う深筋膜です。
深筋膜には4種類あり、腱と靭帯と脊髄に付く筋膜・筋膜の裏側で筋群に被さる筋上膜・筋繊維を束ねる筋周膜・単体筋繊維に被さる筋内膜があります。

筋膜にはコラーゲンなどの物質が多く存在しているのでスムーズな動きをするために欠かせない存在であり、筋膜のつながりが体の運動連鎖でも大きな役割を果たすとされます。

上記の他にも老廃物の排泄及びバクテリア退治をしたり、感覚の記憶をしたり、痛覚を司る存在でもあります。

一般的に筋膜の存在認知は薄いとされますが、日々の動作でも筋膜のおかげで少ない力で効率よく大きな力を発することができるといわれています。

Categorised in: